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【負の連鎖】カツラローン+α
悪いことは連鎖する?
一枚80万円以上のバレバレカツラを2枚とその前の
大手カツラ会社で作ったかつら4枚(内2枚は出来栄えが
酷すぎて使い物にならず)が手元に残りました。
そして育毛ローンも。
なけなしの貯金を全額使っても
ローンが300万円以上残ります。
当時、人と会うことに恐怖心を感じていたので徐々に
仕事場にも居づらい毎日です。本当は誰にも
会いたくない。
しかし、働かないとローンが返せないだけの理由で
職場に通っていました。
当然仕事に集中できません。結果も出ない・・・。
その頃、痔瘻という痔疾を発症します。
まだ20代、病院に行くのは恥ずかしい、行きたくない、
そんなときに雑誌で見たのが、自宅で誰にも知られず
完治できる秘伝の漢方薬の宣伝。
無料の試供品を入手。
同封されていた説明書には痔疾は体内に溜まった
老廃物が原因。西洋外科手術(メス)では
取り除くことができない。
もっと詳しいことを知りたくなって
東京駅近くの店舗(当時)に行きます。
そこでは、朗らかで優しい相談員が数名おられて
「あなたは運がいいですよ」
「痔疾は外科手術では治りません」
「無知な人が病院に行って悪化させるのですよ」
親身になって相談に乗っていただき、ここに来て本当に
よかった。病院に行かなかったのは正しい選択だ!
と思いました。
但し、この薬がめちゃくちゃ高額。
少量でも2週間分で5万円ほど。月で10万円。
相談員から、
「くれぐれも病院には行かないように!」
「すぐに外科手術をすることになりますからね」
「痔疾は老廃物が原因だからメスでは切除できない」
「外科手術を受けて亡くなった例もありますよ」
「もう一度、言います!絶対病院に行ってはダメ!」
と強く念押しをされて帰宅。
まずは、この薬で完治させようと決めてから
毎晩高額漢方薬を使用。
しかし、一向に良くなるような気がしません。
日に日に悪化しています。
カツラローンに+毎月10万円の漢方薬の支払いに
悩まされることになります。
しかし、悩みはまだ序章にしか過ぎません。
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【大手カツラ会社その2】カツラ、そして育毛
負の連鎖が止まりません・・・。
一枚80万円以上のピーリングカツラを2枚と
その前の大手かつらメーカで作ったかつら4枚
(内2枚は出来栄えが酷すぎて使い物にならず
後ほど廃棄)が手元に残りました。
なけなしの貯金を全額使ってもローンが300万円
ほど残ります。
20代の若者にとっては限界に近い借金です。
当時、不自然なカツラがバレることを恐れて
人と会うことに恐怖心を感じていたので
徐々に仕事場にも居づらい毎日です。
でも、働かないとローンが
返せないだけの理由で職場に通っていました。
このカツラ会社のカウンセラーや技術者は
最初の大手カツラ会社ほど強引な営業は
しません。
但し、育毛だけは強く推されました。
30回コースで40万円ほどです。
技術者の施術が丁寧でとても気持ちが良くて
リラックス効果は実感していましたが、
残念ながら毛髪が太くなることも
増えることもありませんでした。
今なら理解できるのですが、人間本来持って
生まれた毛髪が太くなったり、毛根の数が
増えたり、毛髪が増えることはありません。
そんなことが起こったら遺伝子レベルで身体が
やばいことになっています。
結局、2枚のカツラの調髪&育毛で
この大手カツラ会社には約3年通いました。
この頃、カツラを付けているストレスや借金の
ストレスの影響で体調が悪くなる一方でした。
そして、
ついにある疾病を発症することに
なるのです。
負の連鎖が止まりません・・・。
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【大手カツラ会社その2】カツラへの誘導
残りのローンでオーダーメイドカツラを作りませんか?
今回こそ!と信じて契約した増毛法。
しかし、増毛だけで毎年100万円の出費・・・。
使い捨ての結毛増毛法は、
経済面でも自毛にも負担が大きすぎる・・・
そんな気持ちを持ち始めた頃、アドバイザーから、
オーダーメイドカツラへの転向を進められます。
使い捨て結毛増毛では、追加で延々と数千本から
数万本の契約が必要(年間100万円ほどの費用)
継続することは経済的にも無理。
どうしたらいいのか・・・。
最初の大手カツラ会社で辛い思いをした
オーダーメイドのカツラ
その頃、カツラに対してはネガティブな感情しかありません。
結局、カツラか・・・
カツラに対して懐疑的な私の心理を見透かすように
アドバイザーからは、
今までのカツラの常識を破る画期的なカツラと
取り外し不要の装着方法を説明されて
最新の人工毛を使った製品を紹介されました。
そこで、
「遠藤さんだけ特別の対応をさせていただきます。」
「本当は、増毛をカツラへ移行することはできないのですよ」
と前置きをされて
当時5000本ほど残っていた結毛増毛をかつらへシフト
する契約を結ぶことになりました。
結局、この会社の結毛増毛法は、
残念ながらオーダーメイドカツラを購入させるための
撒き餌的に過ぎなかったのだと思いました。
マーケティング的に説明すると
フロントエンドが、無料カウンセリング、増毛
バックエンドが、オーダーメイドカツラ
です。
誤解のないように申し上げると自毛を活かした結毛増毛法
は、画期的な技術です。
適正価格なら多くの毛髪に悩む
方々の満足させることができます。
結局、
増毛からオーダーメイドカツラへの転向。
カツラ地獄から開放されると信じていた増毛法は、
期待はずれ。
しかも・・・
新たに紹介された人工毛カツラの値段は、
最初の大手メーカーの約2倍の1枚85万円。
これで、
なけなしの貯金を使って100万円減らした
クレジットローンが再度200万円を超えました。
当時の自分は、
!増毛できるなら!
と必死で冷静な判断ができませんでした。
当然のことながら薄毛の悩みは、
親にも親しい友人にさえ相談できず、
自分ひとりで誤った判断を繰り返していました。
感覚が完全にマヒしていました。
アドバイザーからは、人工毛カツラの軽量さ、特殊な
人工毛なので水分を吸収しない速乾性、耐熱性等々、
人毛よりも遥かに多くのメリットがあることを
強調されました。
しかし・・・
実際に出来上がった人工毛カツラを見て愕然としました。
人毛のような風合いがなく不自然にキラキラしています。
一方でアドバイザーに説明通りに、軽くて、ウエーブが
簡単に付くのでセットしやすい印象を受けました。
軽量、耐熱性、速乾性の良い点だけで半ば自分を納得
させて使っていましたが、使用し始めて人工毛特有の
ピーリングという現象に悩まされることになるのです。
ピーリングとは、毛が縮れてくる現象のことです。
当時、契約した人工毛カツラは、新規装着2ヶ月後頃から
縮れが目立つようになりました。
ピーリングは、摩擦による静電気や毛を引っ張ることで発生
します。
このピーリングという現象は、人毛では基本的に起こりにくいです。
ピーリングが起こると、見た目にも不自然(不潔にも見える)です。
根本的な解決策は、ピーリングを起こした毛先をカットするしか
ありません(現在の高級人工毛はアイロンで毛先を伸ばすと
ピーリングを解消できます)
当時は、ピーリング部分をカットするしかないので、どんどん
かつらの人工毛が短くなるのでヘアスタイルにも限界があります。
また、ピーリングを放置すると、誰の目にもかつらと映リます。
但し、人工毛には、前述のようにメリットもあります。
このピーリングに悩まされて以降、一枚85万円の不自然なカツラ
との戦いが待っていたのです。
下記の写真がピーリングを起こした人工毛です。
毛先すべてが、このような状態になると誰が見ても不自然に
見えます。
一方で、カツラ会社から、
1枚では壊れたときの対応ができないのでリペア用に
もう一枚製作しましょう!
結局、押し切られるように1枚85万円のかつらを2枚契約です。
ピーリングで毛先がチリチリになったカツラを交互に
使う毎日です。
装着は、接着剤を使って自毛にかつらを結ぶ方法。2週間ほど
なら生活に支障もないのですが、それを過ぎると自毛が伸びて
カツラがグラグラ動きます。
自毛地肌も綺麗に洗えない。
ピーリングだらけ、新たなローン、安定しない装着・・・
ストレスだらけの毎日です。
しかし、ここから本格的な地獄が待っていたのです。
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【カツラ会社あるある】雑居ビル&個室
カツラ会社ってどこにあると思いますか?
大手カツラ会社は、全国で数百店舗を展開
しています。
東京都内だけでも20店舗ほどあります。
では、何処にあるのでしょうか?
多くは、雑居ビルの一室です。
間違ってもコンビニやマクドナルドのように
目立つ場所にはありません。
何故なら、毛髪に悩みを抱えてカツラ会社に通う
人は、第三者からカツラ使用者と見られる
ことを恐れます。
カツラ会社側もユーザの心理をよく理解していて
雑居ビルの一室で目立たない場所で開業しています。
また、カツラユーザは、雑居ビル内のカツラ会社に
入る際、
1.周りに誰もいないことを確認して
エレベータに乗ります。
2.もし、他人が乗り込んできたら本来降りたい
カツラ会社のフロアの上下のフロアに降ります。
そこから階段でカツラ会社に向かいます。
それくらい、気を使うのです。
また、カツラ会社に辿り着いても他の顧客と
会うことを嫌がります。
だから、カツラ会社は個室を用意します。
カウンセリング室、施術室、すべての
部屋が個室です。
個室にすることはユーザニーズを満たしています。
同時に、
カツラ会社にとっても都合が良いのです。
なぜなら、
営業、セールスがじっくりできるからです。
ちなみに、大手カツラ会社の最終目的は
何でしょうか?
それは、
オーダーメイドウィッグを売ることです。
この最終目的の為に、フロントエンド商品(お試し商品)
が色々と揃っています。
そして、バックエンド商品のオーダーメイドウィッグ
及び付帯商品・サービスが充実しています。
なお、カツラ会社の成長を支えたのは元々は
男性です。現在は、女性用が増えて
新規顧客は女性が多いです。
大手カツラ会社のオーダーメイドウィッグは、
手のひらサイズで40万円ほど。高額です。
この高額なオーダーメイドウィッグの購入者数が
減っていますので、現在カツラ業界の変革が
求められています。
令和時代の毛髪製品市場については後日
当ブログから発信させていただきます。
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【大手カツラ会社その2】藁を掴む思い
4枚のかつら(内2枚は使いものにならず)で200万円のローンを
抱え、新たな悩みで心が病んでいた頃
人生を変えれると信じ、かつらを製作してもらった
大手かつら会社には、強引なセールスに嫌気がさして
1年一寸で通うことを止めていました。
結局、手元に残ったのは、4枚のかつらと
多額のクレジットローンです。
4枚のかつらも2枚だけ使用していたので実質的には
2枚のかつらで200万円のローンを
組んだことになります。
残りの2枚は、どうやっても合わないので数回
使っただけで廃棄しました。
結局かつら1枚に100万円を投じた計算です。
クレジットローンの利息を減らしたいので
それまでコツコツと貯めてきた貯金で半分の100万円を
返済。残ったローンは約100万円です。
日常生活では、2枚のカツラを交互に使用して自毛が
伸びてきたら自分で調髪をしていました。
つらい思い、つらい経験をしたにも関わらず、
いや、つらい思いをしたからこそ、理想のかつら、
増毛法を追い求めていました。
そのような生活が数ヶ月過ぎた頃、薄毛で悩みかつらで
悩んでいた自分にとっては衝撃的なTV-CMを
見ることになります。
それは、かつらを装着せずに自毛を生かして
増毛できる画期的な技術でした(に見えました)
居ても立っても居られず、
早速、電話相談したところ、
とても紳士的で丁寧な対応に安心。
アドバイザーの肩書きの女性に対応していただき、
自毛を活かす増毛法を丁寧に説明して
いただきました。
最初の大手カツラ会社は、かなり高圧的だったので、
この会社の丁寧な対応には好感を持ったことを
憶えています。
増毛技術は、自毛に人工毛を結びつけて
毛量を増やす方法(結毛増毛法)で、頭の地肌を
思い切り洗髪もできるし、かつらではないので、
はずれることも、バレることはない等々のメリットを
説明されました。
まさに、当時の自分が求めていたもので、
これや!これなんや!と
心のなかで叫んでいました。
しかし、冷静になって考えれば、自毛が伸びてきたら
結毛部分も伸びるので自毛カットの段階で
結毛部分もカットすることになります。
どれだけ我慢しても3ヶ月も経過すると自毛根元から
3cmほど上に増毛箇所が上がります。
根元で増毛するからこそボリュームアップできるし、
引っかからずにすむのです根元から3cmも浮くと
洗髪だけで引っ掛かります。
そして、増毛は根元にあるからこそヘアスタイルを
つくれるのです。根元から3cmも上がってしまうと
綺麗なヘアスタイルをつくることが
難しくなります。
しかし、当時はこれで悩みを解消できると
信じ切っていました。
「時間があれば体験できますよ♪」
「如何ですか?」
是非、お願いします!と、
増毛体験として数本を施術して頂きました。
「どうですか?何処を増毛したかわからないでしょう?」
う~ん、数本の増毛ではわからないのはあたり前・・・。
見た目にもフサフサ感を出すには、数千本単位での施術が
必要とのこと。
これで最後だ!と信じて
8,000本増毛の契約(100万円強)を結びました。
それからは、毎週、数百本単位で施術。
数ヶ月経過して、当増毛法で毛量が増えたと思ったら
自毛が伸びて同時に結毛部分が伸びて自毛カットと
ともに結毛部分もカット。
毛量が減る、
増える、
減る、
増える、
減る、
増える、
減る、
の繰り返し。
これでは、契約した本数がすぐに尽きてしまう・・・
どうしよう・・・
半年も経たないうちに3,000本が無くなりました。
3,000本を付けましたが、自毛自体が少なくて細いのと、
自毛抜けもあるので増えた感覚がありません・・・。
残りは5,000本・・・
今のペースなら1年ももたないだろう。
理想のヘアスタイルをつくるには足らない・・・。
本当にどうしよう・・・
毎年増毛だけで100万円以上の出費・・・・
経済的に継続はできない・・・。
そこで、思い切ってカウンセラーに相談をします。
しかし、それはカツラ会社にとって思い通りの
展開だったのです。
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【大手カツラ会社その1】心の痛み
人生を変えてくれるはずだったカツラなのに・・・
僕は、小さい頃から毛髪に悩んでいました。
ルックスコンプレックスにも悩んできました。
そして、顔の作りは変えようがないけど毛髪の悩みは
解消しなければならないと考えて大手かつら会社で
かつらを購入することを選択します。
しかし、あまりにも理不尽な扱いを受け続け、嫌気が
さして1年一寸で通うことを止めました。
また、使い物にならない2枚のかつらは廃棄状態に
しましたが、残りの2枚を使っていました。
このかつらを使うことで毛髪の悩みを解消できると
信じ、高い代償(200万円のローン)を払った
わけですが、新たな悩みが僕を苦しめることに
なるのです。
それは、かつらを付けているという悩みです。
他人からバレていないか?
人前で外れないか?
かつらを付けたら毛髪の悩みから解消されて
アクティブな生活を送れると考えていましたが、
現実は真逆です。
かつらを付けて人前に出るのが怖くて
しかたないのです。
頭部を見られただけでバレた!
と思ってしまうのです。
元々、ルックスに自信がないので鏡を見る習慣は
なかったのですが、かつらを付けてからは
コンパクトミラーが必需品になりました。
かつらが緩んで居ないかをチェックするためです。
また、外れるのが怖くて金具だけの装着が不安になり、
強力な接着剤でかつらと自毛をガッチリと接着
していました。
リムーバーで接着剤を落とすときに自毛が抜け抜ける
ことが辛い毎日です。
結局、かつらを付ける前よりも性格も内向的になり、
人と会うことが苦痛になりました。
仕事以外では人と接することを避けるようになって
いました。兎に角、人前に出ることが怖いのです。
多額のかつらローン200万円を返済する為だけに
仕事をするような生活です。
会社に行くのも会社で仕事するのも他人の
目線が気になって仕事に集中できません。
当時は、バブル期で僕と同世代の若者は浮かれて
いましたが、僕の心は沈み切っていました。
自分を変えてくれるはずのかつらによって心が
ボロボロに病んでいたのです。
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【大手カツラ会社その1】8枚のかつらが必要です。
あなたは、8枚のかつらが必要です!
毛髪の悩みを解消したくて、悩み続けた
10代から20代、
勇気を出して大手カツラ会社へ相談に行きます。
無理な営業は絶対にしません♪
無料診断・相談で気楽にきてください♪
との言葉を信じましたが・・・
即強引なセールスを受けて契約・・・。
その後、リペアを契約。
そして、すぐに追加2枚の計4枚のかつらで
200万円を超えるローンを抱える
ことになりました。
この間、わずか2ヶ月間の出来事です。
そして、
3枚目、4枚目のかつらが出来上がります。
それからは、毎月4枚のかつらを専用の不気味な
収納箱に入れて紙袋で覆って大手カツラ会社の
直営サロンへ通っていました。
最初の契約から数えて6ヶ月ほど経過した頃、
担当理容師から突然の転勤で、
担当できなくなったことを伝えられます。
そこで、
後任の理容師を紹介されました。
最初の担当理容師から4枚のかつらを購入しましたが
(させられた)、とても丁寧で物腰が柔らかく、
理容技術力も高かったので担当が変わる
ことは、残念な気持ちになりました。
そして、担当理容師が変わって2ヶ月後のことです。
「遠藤さん、最近新製品を発表したので一寸
見てもらえますか?」
「今お使いいただいている4枚のかつらも勿論
よいのですが、追加で考えてください」
「前任担当者からも聞いているかと思いますが、
4枚のかつらはあまりにも少なすぎます」
「4枚は少なすぎますよ!」
「遠藤さん、下着は何枚持っていますか?」
「4枚ってことはないでしょう」
「うちのお客さんは、少なくても10枚のかつらを
持っています!」
「追加で4枚作りましょう!」
「今日、契約してもらってかまいませんか?」
「すぐに、契約準備しますね!お待ち下さい!」
一方的に契約準備を進めようとします。
しかし・・・
8枚のかつら契約=400万円以上のクレジットローン
そもそも8枚のかつらが必要と本気で思っているのか?
少なくても10枚のかつら?って何!
4枚で10年使えると説明を受けていたことを
伝えて、追加購入するつもりは一切ないと
言っても
毎回通うたびに、8枚のかつらの有効性や
新製品がどれだけ素晴らしいかの説明を
受け続け、
毎回、
毎回、
毎回、
「今日こそ、契約してもらいますよ」
「いい加減に契約してくれませんかねえ」
「いつまで悩んでいるのですか」
「うじうじした性格はモテないっすよ」
極めつけは、冗談半分ながら
「契約してくれるまで帰さないですよ(笑)」
「追加契約しないならかつらも返しませんよ(笑)」
と言われ続けました。
当時は、
この大手カツラ会社へ通う事自体が、
本当に苦痛でした。
この人達は、人の悩みにつけこんだ商売をしている。
どのように思考したら20代の若者へ400万円近いローンを
組むことを躊躇なく勧められるのか?
おそらく、8枚を契約したら、その後も追加
追加を求めてくるでしょう・・・。
もう限界でした。
結局、この大手カツラ会社には、1年一寸で
通うことを止めました。
また、かつらを4枚作成しましたが、内2枚は、
出来が悪かったので日常生活で、
使えませんでした。
オーダーメイドのはずなのに頭の形に合っていない
です。金具留めをしてもかつらが浮きます。
また、毛色、毛質も微妙に異なるのです・・・。
まったく、使い物になりません。
修理をお願いしても、
かつら自体には問題がない!
貴方の使い方が悪い!
と対応していただけません。
結果として使えない2枚のかつらを含む4枚のかつらで
多額のクレジットローン(200万円)を組んだ
だけです。
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【大手カツラ会社その1】4枚のカツラが必要です。
あなたは4枚のかつらが必要です!
初回の自毛カット時に2枚目のかつらを契約して、
その2ヶ月後の自毛カットとかつらの調整、脂抜きで
理容店舗へ行ったときのことです。
1枚目のかつらを預けて、出来上がったばかりの
2枚目のかつらのセットしている担当者から、
「遠藤さん、誠に言いにくいのですが・・・」
「頭皮の脂量が多くて脂抜きをしてもかつらの毛の
脱毛が進んでいます」
「2枚あれば当面は十分と考えていましたが、
遠藤さんの場合は、1年ほどしか持ちません」
「弊社も(価格面、サービス)で協力しますので
追加で2枚作成しませんか?
「合計4枚あれば、長期間使えます!」
流石に、既に100万円以上のローンを組んでいたので
断りました。
しかし、4枚のかつらを持つメリット、
特別価格(2枚で80万円)、特別サービス(4枚とも脂抜きを
無料にする(※本当は元々無料))を延々と説明されて
結局押し切られてしまい契約しました。
4枚あれば安心なのですね!
と確認すると、
「はい!大丈夫です!!」
「丁寧に使えば10年近く使えます!」
「これ以上の枚数のかつらは不要です!」
「安心してください!」
と説明を受けます。
しかし・・・
最初のかつらを購入してから僅か2ヶ月で
200万円近いかつらのローンを抱えることに
なるのです・・・。
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【大手カツラ会社その1】脂抜き&リペアのカツラが必要です。
1枚48万円のカツラを購入して1ヶ月のことです。
かつらを付けても自毛は伸びます。
よって定期的に大手メーカの直営ヘアサロンへ
通うことになります。
僕は、1ヶ月毎に通っていました。
今回は、初めてかつらを取り付けてから1ヶ月後に
自毛カットでサロンへ行ったときのことを
記します。
個室ブースに案内されて、専任担当の理容師から、
かつらを外した瞬間、大げさに、
「アッ」、
「こ・こ・これは・・・」
と言いながら
「遠藤さんは、かなりの脂性ですね。」
「かつらのベースに脂がこびりついています」
「しっかりと脂抜きをすることが必要です」
と指摘されました。
脂抜き?
あぶらぬき?
あ・ぶ・ら・ぬ・き?
聞きなれない言葉に意味を聞きました?
担当者からは、
「頭皮から分泌される脂がかつらのベースに入り込んで
植え込んでいる毛が抜けやすくなるのです」
「脂抜きをすることによってかつらのベース毛が
抜けることを軽減できます」
「それによってかつらが長持ちするのですよ」
「でも遠藤さんの場合、脂抜きをしても1枚のかつらでは
長く使うことはできません。2枚目のかつらを直ぐに
購入することをお勧めします」
「たいへんなことになる前に直ぐに購入
したほうがいいですよ」
それから自毛カット中ずっとスペアのかつらの
必要性を説明されました。
決断できない僕に対して
1枚目よりも安くすることと脂抜きは通常有料だが、
特別に無料にすること
※ 後々知ることになるのですが通常から無料
等々の説明を延々と受けます。
たしかに、1枚だけなら破損したら困るし、
2枚は必要とも考えて2枚目の契約を
しました。
金額は、1枚目よりも3万円安く45万円。
1枚目と同じく長期ローンを
組むことになりました。
そして、かつらメンテナンス用のクリーナー、
専用シャンプー、リンス、コンディショナー等々を
数カ月分をどっさりとまとめて購入して店舗を
後にしました。
担当者から
「今日は、良い決断をされましたよ」
「2枚あれば、1枚が壊れても大丈夫、交互に使えば、
数年間は利用できるので安心ですよ♪」
僕から、
どのくらいの期間かつらは使えますか?
の質問に対して
「丁寧に使えば、5年間は安心してください♪」
との説明でなんだかホッとしたことを
覚えています。
しかし・・・
これは、ほんのはじまりにすぎなかったのです。
その後のかつらローン地獄の第一歩に
過ぎなかったのです・・・。
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【はじめてのカツラ】大手かつら会社へ
生まれてはじめてカツラ会社へ相談した日
はじめて大手かつら会社へ相談した日のことは、
今でもはっきりと覚えています。
今から30年前、
その日は日曜日。秋空の曇り気味の天気で肌寒い日
でした。相談窓口へ電話で相談したところ、
「無料でカウンセリングします。頭皮状態も
無料チェックします♪」
「お話を聞いていただくだけでもよいので
お気軽に一度来店してください♪」
と言われ、
当時渋谷駅から徒歩5分ほどの雑居ビル内一室の
支店を訪ねました。
受付で、男性の白衣の診断士とスーツ姿の
カウンセラーに案内されて
部屋に通されます。
色々とヒアリングから、頭皮チェックへ。
頭皮チェックでモニターに頭皮がアップされた
画像を見ながら
「あっ!皮脂が詰まっていますね。一本の毛穴から
発毛している本数が少なすぎる・・・」
「すぐに支店長のアドバイスを受けてください!」
「アドバイスは無料なので安心してください」
そして、
支店長が待つ応接室に通されます。
応対した支店長は、頭皮チェックの報告と
私の頭髪を見るなり、
「30代になったら、”間違いなく”、薄毛が
目立つようになるタイプです!」
と断言されて、
「今なら誰にもバレずにかつらでカバーできる」
かつら用の金具をパチパチと音を立てながら。
「今日、今、かつらを使用することを決めるべき!」
「今日、迷ったら貴方は一生後悔することになる!」
かつらを使えば、髪の毛で悩むこともなく、前向きになれる
ことを熱く(しつこく)こんこんと言われ続けました。
この間ですでに2時間が経過しています。
今日は無料診断を受けに来ただけで・・・
契約するつもりはありません・・・
と躊躇する私に、
「はあ?今日、何しに来たの?」
「人生を明るくするために来たのでしょ?」
「人生を変えたいないの?」
「今日決めないと本当に後悔するよ!」
と叩きこまれ、
貴方だけの特別価格と前置きされて、かつらを勧められます。
(30年前で1枚48万円)
↓下記写真のかつらが、私が初めて購入した1枚目の製品です。
30年以上前、48万円を投じて、僅か1年ほどしか使わなかった
カツラです。
何ひとつ良い思い出がなく、30年以上経過してネットもベースも
ボロボロですが、どうしても捨てることができずに残していました。
無料相談だったのに・・・
かなり迷いましたが、髪の毛の悩みから開放されて
アクティブになれるならそれに支店長の言う通りに、
今決めなければ、一生後悔しそうに思えたので
契約しました。
複数回払いのクレジットローンを組みました。
約1ヶ月後に、かつらが完成し、再度来店。
完成したかつらを見てちょっと毛量が多いかなと
思いましたが、金具ストッパーで固定してセットして
もらうと思いの外、満足したことを覚えています。
そして意気揚々と店を出たのですが、
行き交う人々の視線が気になって仕方ない。
大急ぎで自宅に戻り、合わせ鏡でかつらをチェック。
ルックスに自信がない僕は普段、鏡を見る習慣はないの
ですが、この日はかつらを外して、再度付け直して、
また、かつらを外して、再度付け直しての作業を
鏡の前で延々と繰り返し。
その夜は、食事をすることを忘れていました。
今までの人生においても、この日ほど鏡を
見たことはありません。
でも鏡を見れば見るほど・・・
不・自・然・・・・
なんでかつらなんて買ってしまったのか・・・
朝まで後悔の念で寝ることができませんでした。