それは人脈とは言わない！

ある企業の面接官が求める人脈について

 

 

40代、約2年間の療養後の就職活動中のこと。

 

某大手IT企業の面接での話です。

 

 

 

 

 

 

面接官は部門責任者（ディレクター）です。

 

面接室に入室されてから一切目を見てくれません。

 

 

 

足を組んでレジュメを見ながら

 

「大学は出ていないの？」

 

「専門学校卒ってあるけど、結局高卒だよね」

 

「長期療養って何があったの？」

 

「病名は？」

 

「本当に治ったの？」

 

「再発しないの？」

 

「長期療養中何をしていたの？」

 

「生活費はどうしてたの？」

 

と今の時代なら問題発言で、ずっと横柄な態度で面接が進み、

レジュメを手元でクルクル丸めながら、

 

 

ところで、

 

「遠藤さん、あなたは人脈はありますか？」

 

と質問されました。

 

 

 

私が常識的な回答をしたところ、

 

 

「ふっ、そんなレベルは弊社では人脈とは言わない」

 

「ただの知り合い」

 

「名刺交換しただけのようなもの」

 

「価値のない関係」

 

「あなたが憶えているだけで相手側は忘れている」

 

として、

 

弊社の定義する人脈、求める人脈について以下の

通りに説明されました。

 

「遠藤さんが再就職すると決まったら、日本の超大手

企業役員が集まって、あなたに内緒で就職パーティを

数百人の著名人を招いて超一流ホテルで催してくれる」

 

あるいは、

 

「遠藤さんが、弊社に入社したと決まったら超大手企業

が既存システムをあなたのためだけに弊社製品に全リプ

レースしてくれる」

 

そんな行動を起こさせてくれる人脈をお持ちの人材を

弊社は求めます。

 

そして、”弊社ではそれを人脈と定義しています”

 

 

私は呆気にとられ、苦笑して、

 

「そのレベルの人脈がある人なら他人に雇われることは

しないで、自分で事業をするのではないですか？

少なくとも私ならそうします。」

 

「当然ながら面接官（◯◯さん）は、そのようなレベルの

人脈をお持ちと思いますが、何故、勤め人で働いているの

ですか？」

 

と反論して面接は終了。

 

 

今思い出しても冷静さを失った面接でした。

 

しかし、面接官との相性は最悪でした。

最初から採用する意思がないように感じました。

数合わせの面接だったのでしょう。

 

当然不採用です。

 

 

突き詰めると、転職は縁とタイミングです。

 

事業を興してからの成功も縁とタイミングだと思います。

 

現在、協業をしていただいているパートナ様との

ご縁に感謝する今日このごろです。